ト「言っただろ。俺がいなくなるかもしれねぇって」

パ「だ、だってトラップ・・・。」


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昨日の晩の事だった。トラップは私を呼び出した。静かな星空がまたたいた夜。みすず旅館から出るとトラップにつれられて眺めの良い丘に連れていかれ、座った。

ト「俺はおめ〜にいわなきゃなんねえ事があるんだ。俺がここを離れる前に」
パ「えっ!」

私はトラップの顔をモンスターでも出たかのように驚いた顔でみた。

ト「本当はずっとパーティの一員として一緒にいてぇんだけどよ、もう、そうもいかねぇ〜みてぇ〜だ。」
パ「えっ・・・?な、なんでトラップがパーティを抜ける必要があるのよ!」

そう私が言うと息をつく間もなくトラップは
ト「俺はおまえが好きだ。だから俺はおまえの前から消える」
パ「!」

なんだかぼ〜っとする頭でその言葉が繰り返された。(ドクン)「(そんな!)」「(うそでしょ?!)」「(まさか?!)」「(だって、だけど・・・・トラップは(ドク!ドックン!!)私の鼓動はどんどん大きくなっていった。”その時1度キムとトラップが親密だった時の事が頭によぎった。

私はいったん開こうとした口をあらためて閉じて乾いたのどをうるおすようにつばをごくりと飲みこんで真っ赤な顔で再び話しはじめた。

パ「そ、それは、な、なんで?」

ト「ずっと、おまえを見てて、おまえの気持ちがまだそうじゃないってわかっているからなあ〜。俺の気持ちをおまえに押しつけるのが嫌なんだよ。ギア・・・とか、おめー好きかもしれねーじゃん?」

パ「な、なんでギアが!!」

その時なぜか胸が痛く苦しくなった

ト「とにかく。俺はこれ以上。おめーと旅はできねぇんだよ。俺の気持ちはずっと変わらなそうだしな」
そう言って笑うとラップは悲しげだった。
ト「今まで楽しかったぜ。ありがとな!」

そして私を真剣な目で凝視する。私はトラップと私の時間だけが一瞬止まったような感覚に襲われた。そして、トラップが私をぎゅっと抱きしめた
ト「好きになってごめんな(ぼそ)」

そういって、トラップは歩きだした。

私はしばらくぼおっとしたそしてつぎつぎに
まぶたの泉から涙があふれでてきた。

「(いやだよお〜、そんなの嫌だ!!いつかそんな時が来るようなきがしていた。みんながばらばらになってしまうようなそんな予感。だけど「好きになってごめんな・・・」そんなのって、ない・・・。私、きづかないふりしてた・・・本当はいつでもトラップに惹かれていたのに、ドキドキしていたのに恋愛はしないって心に決めてたから。もう、あんないろいろ悩むのは・・・嫌だと思ったから!!)」

「(でも!!でも!!)」

私はドキドキする胸を押さえた。

そして溢れる涙と一緒に・・・・。
パ「い、嫌!!嫌だよお〜!!」
「す・・・・、好き!!私トラップが好き!!」








そう言うとぼたぼたと涙が落ちていった。
トラップはしばらく驚いて立ち止まった。
ト「本気でいってんのか?」
パ「ほ、本気以外になにがあるっていうのよ!」
涙をながしながら怒ってみせた。
トラップはちかずく。
ト「うそ。とかいうんじゃね〜よな。まじ・・・なんだな。」
パ「う、うん」
私の胸はもう爆発しそうだった。
パ「私本当はわかってた。ずっと分かってた。でも、この関係くずしたくなくて・・・ひっく。」(なみだながらに話しだす)

すると、トラップは私の手をとり、引き寄せて。抱きしめた。

ト「わかった・・・。」

そういって今までにない切ない優しい笑顔を見せた。そしてしずかに目を閉じて私の唇にゆっくりと唇を重ねた。

ああ、なんだろうすごく暖かい。今までの不安がすべてなくなったようだった。ずっと喧嘩ばっかしてたのにね、いつも意地悪してたのにね、なんか違った。ギアともジュン・ケイの時とも。
好き・・・。きっとこれが好きってことだったんだ。そうだよね?マリーナ?

そう思うとトラップの胸でしずかに目を瞑った。




[END]






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 めぐ様に、トラパス創作を頂いてしまいました!
 普段はイラストをメインに活動していらっしゃるんですが、創作も素敵ですよね♪
 パステルの気持ちが痛いほど伝わってきて…こっちまで涙がこぼれそうになってしまいました。
 めぐ様、創作だけでなく素敵なイラストもいただきまして、ありがとうございましたvv










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